この記事の内容
本記事は、SONY WF-1000XM4のレビュー記事です。
音質、ノイズキャンセリング性能、使い勝手など全ての要素のレベルが高く、最も完成度の高い完全ワイヤレスイヤホンだと思います。
こんにちは、管理人のきなり(@launderlab) です。
お問い合わせはこちら、レビューのご依頼はこちらにお願いします。
メリット・デメリット
【メリット】
- 音質・ノイズキャンセリング性能が最高クラス
- 長時間駆動バッテリー搭載
- ワイヤレス充電対応
- 機能豊富なアプリ
【デメリット】
- タッチセンサーの機能割り当てが微妙
- マルチポイント非対応
この記事の目次(クリックでジャンプ)
- 1 SONY WF-1000XM4のレビューの結論
- 2 SONY WF-1000XM4のレビュー
- 3 SONY WF-1000XM4のペアリング方法は簡単
- 4 SONY WF-1000XM4のアプリは機能豊富
- 5 SONY WF-1000XM4のノイズキャンセリング性能は最強クラス
- 6 SONY WF-1000XM4はマルチペアリング対応(マルチポイント非対応)
- 7 SONY WF-1000XM4の音質・性能テスト
- 8 SONY WF-1000XM4はこんな人におすすめ
- 9 SONY WF-1000XM4はこんな人にはおすすめできない
- 10 SONY WF-1000XM4の評判・口コミ
- 11 SONY WF-1000XM4のレビューまとめ
SONY WF-1000XM4のレビューの結論
まず、WF-1000XM4の結論から先にご紹介します。
ざっくり言うと
- 高音質なコーデック「LDAC」対応で音質が非常に良い
- 遮音性の高いイヤーピースと最高峰のノイズキャンセリング性能
- 長時間駆動のバッテリー搭載、ワイヤレス充電にも対応
- 専用アプリの機能が豊富
- タッチセンサーの機能割り当てが不便、マルチポイント非搭載な点がイマイチ
WF-1000XM4の主な仕様は以下の通りです。
再生時間 (ノイズキャンセリングオン時) | イヤホン単体:最大12時間、ケース込み:36時間 (イヤホン単体:最大8時間、ケース込み:24時間) |
充電時間 | 約1.5時間 |
重量 | 約7.3 g x2 |
防水規格 | IPX4 |
ワイヤレス充電 | ○ |
通信方式 | Bluetooth 5.2 |
対応コーデック | SBC, AAC, LDAC |
ノイズキャンセリング対応 | ○ |
アプリ | ○ |
付属品 | イヤーピース(S, M, L)、USB Type-C to Aケーブル、説明書 |
価格(2022年8月現在) | 24,800円(Amazon) |
それでは、詳細をチェックしていきましょう。
SONY WF-1000XM4のレビュー
SONY WF-1000XM4の外観、重量、サイズ
さっそく、WF-1000XM4を開封していきます。
同梱物は、イヤホン本体、ケース、イヤーピース(S, M, L)、USB-C to Aケーブル、説明書です。
ケースはザラザラとした質感で、指紋や傷が目立ちにくいです。
ケースは手に収まるサイズ感となっています。
ケース背面には、USB Type-Cポートが配置されています。
ケースを開けた状態です。ケース内部はテカテカした質感です。
イヤホン本体はケースと同様、ザラザラとした質感で指紋や傷が目立ちにくいです。
イヤホンの中央部にタッチセンサーが搭載されています。
イヤーピースは、フォームタイプのノイズアイソレーションイヤーピースとなっています。
ノイズアイソレーションイヤーピースとは?
ポリウレタンフォーム素材を使用し、その優れた追従性によって、高い遮音性と安定性を実現したイヤーピースです。
低反発素材なので、ふかふかしていて耳にぴったりフィットします。
使用して1年程経過しましたが、イヤーピースの耐久性は問題ありません。
ケースは比較的小さく、ポケットに入れても邪魔になりません。
イヤホン本体の大きさは10円台よりもやや小さいサイズです。
重量は、イヤホンを格納した状態のケースで54g、イヤホン本体は7gとなっています。標準的です。
SONY WF-1000XM4の装着感
WF-1000XM4の装着感は良好です。
うどん型のワイヤレスイヤホンよりもフィット感が良いです。
→ うどん型ワイヤレスイヤホン(Soundcore Liberty Air 2 Pro)のレビュー記事はこちら
Soundcore Liberty Air 2 Pro 1週間使用レビュー!フィット感以外最高
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SONY WF-1000XM4は長時間バッテリー、ワイヤレス充電対応
WF-1000XM4は、イヤホン単体の場合、ノイズキャンセリング オンで最大8時間、オフで最大12時間の長時間バッテリーです。
ケースを含めると、ノイズキャンセリング オンで最大36時間、オフで最大24時間の再生時間となっています。
ワイヤレスイヤホンの中でもかなりロングバッテリーです。
WF-1000XM4は、USB Type-Cケーブルでの充電、ワイヤレス充電に対応しています。
USB Type-Cでのケーブル接続では、5分間の充電で60分使用可能なクイック充電が可能です。
SONY WF-1000XM4のペアリング方法は簡単
WF-1000XM4のペアリングは非常に簡単です。
どんなOSも一瞬でペアリング可能です。
まず、イヤホンを両耳に装着した状態で左右のタッチセンサーを5秒触れ続けます。
ここでは、例としてiPhoneのペアリング設定方法を示します。
iPhoneのペアリング方法
たった3つのステップでペアリング完了、簡単です。
Androidスマートフォンや、Mac PC、Windows PCのペアリング方法は以下の記事で解説しています。
SONY WF-1000XM4 ペアリング方法を解説(iPhone, Android, Mac, Windows)
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SONY WF-1000XM4のアプリは機能豊富
WF-1000XM4には専用アプリ(Headphones Connect)があり、機能豊富でカスタマイズ性が高いです。
アプリの機能
- バッテリー残量、コーデックの確認
- タッチセンサーの機能設定
- スピーク・トゥ・チャット
- イコライザー設定
- 最適なイヤーピース判定
Sony | Headphones Connect
Sony Corporation無料posted withアプリーチ
ここでは、アプリの機能をご紹介します。
バッテリー残量、コーデックの確認
初期設定を済ませると、ダッシュボードが表示されます。
ダッシュボードでは、イヤホンとケースのバッテリー残量、接続コーデックを確認できます。
画像では、高音質のコーデックである「LDAC」で接続されていることが分かりますね。
LDACとは?
既存技術に比べ、最大約3倍の情報量で伝送でき、ハイレゾ相当の高音質で聴けるコーデックです。
LDACに対応しているので、非常に音質が良いといえますね。
さすがSONYのフラッグシップモデルです。
Androidの場合、Bluetooth接続時に通知でバッテリー残量を確認でき便利です。
タッチセンサーの機能設定
WF-1000XM4のタッチセンサーに設定できる機能は下記。
タッチセンサーの機能
【外音コントロール】
・ノイズキャンセリング/外音取り込み
・クイックアテンション(すばやく周囲の音を聞き取りやすくする)
【再生コントロール】
・再生/一時停止
・次の曲/前の曲
・音声アシスト機能を起動
【音量コントロール】
・音量を上げる
・音量を下げる
左耳と右耳に機能割り当てが可能です。
左耳に外音コントロール、右耳に再生コントロールがおすすめ
しかし、外音コントロール、再生コントロールを割り当てると、音量コントロールの機能をタッチセンサーに割り当てることができません。
機能割り当ての自由度が低いのがイマイチです、改善してほしいですね。
スピーク・トゥ・チャット機能設定
「スピーク・トゥ・チャット」とは、話しかけられた時や声を発するだけで外部音取り込みが開始する機能です。
非常に便利な機能ではありますが、声の検出精度は低く誤作動が多かったため、私は使用していません。
イコライザー設定
WF-1000XM4のイコライザーはダッシュボードのサウンドから変更できます。
イコライザーの種類
- Bright
- Excited
- Mellow
- Relaxed
- Vocal
- Treble Boost
- Bass Boost
- Speech
- Manual
- Custem1, 2
- Off
イコライザーの種類は10種類と豊富です。
お好みのイコライザーに設定可能です。
最適なイヤーピースサイズ判定
アプリを使うことで、イヤーピースの最適なサイズを判断することが可能です。
WF-1000XM4の詳細な設定方法は以下の記事で解説しています。
SONY WF-1000XM4の設定方法を解説(初期設定、 イコライザー設定、おすすめ設定)
続きを見る
SONY WF-1000XM4のノイズキャンセリング性能は最強クラス
WF-1000XM4はイヤーピースがフォームタイプなので、ノイズキャンセリングをオンにせずとも遮音性が高いです。
ノイズキャンセリングをオンにすると雑音を消し去ってくれます。
これまで試したイヤホンでノイズキャンセリング性能はダントツ1位です。
「自然風ノイズ低減」も搭載されていて、ランニング時などの風切り音を軽減してくれます。
もちろん、外音取り込み機能も搭載しています。
外音取り込みモードにすれば、買い物での応対などのちょっとした会話は全く問題ありません。
SONY WF-1000XM4はマルチペアリング対応(マルチポイント非対応)
WF-1000XM4は最大8台までのマルチペアリングに対応していますが、マルチポイントには非対応です。
マルチポイントとマルチペアリングの違い
マルチペアリングとは、1台の子機に対し、複数の親機を登録する機能のことです。
マルチポイントとは、マルチペアリングと同様に複数の親機を接続できる機能ですが、同時に接続可能な点がマルチペアリングと異なります。
マルチペアリング対応なので、ペアリング済であれば、使用したいデバイスから接続を切り替えることができるので都度ペアリングする手間が省けます。
一方、マルチポイントには対応していませんので、複数のデバイスと同時に接続することはできません。
「PCで利用中、スマートフォンに着信があった場合に自動切り替え」といった使い方ができないのは不便です。
SONY WF-1000XM4の音質・性能テスト
WF-1000XM4の音質、性能テストを行います。
PCにBluetooth接続した状態で、エージング(慣らし運転)をせずにテストを行います。
エージングを行うことで、音域が広くなったり、低音や高音の伸びも改善されるので、購入した際にはエージングをしたほうが良いです。
エージングは「Chord & Major」公式HPを参考にしてみて下さい。
遅延テスト
Bluetoothイヤホンなので、遅延の有無が重要です。こちらの動画で遅延が無いかチェックします。
赤矢印と青矢印が重なったタイミングで音が出ているので問題ありません。
体感できるような遅延はありません。
定位感のテスト
定位感のテストは、音源がどこから流れているかを再現できているかのテストです。
こちらの動画で示される場所から音源が聞こえればOKです。
上下方向、左右方向、遠近方向、前後方向の音の違いが分かりました。
定位感は問題ありません。
低音域周波数テスト
こちらの動画で低音域周波数の音源を聞き、何dBまで聞き取れるかテストします。
3Hzまでは音源を聞き取れました。低音域は問題なく音を出すことができます。
ノイズキャンセリング性能テスト
イヤホンのノイズキャンセリングをオンにした状態で、こちらの動画を別のスピーカーで再生し、ノイズキャンセリングが効いているかをテストします。
アナウンス音は聞こえますが、エンジン音や振動音などの雑音はかなり軽減されます。
ノイズキャンセリング性能は非常に高いですね。
外部音取り込み性能テスト
外部音取り込みモードをオンにした状態で会話をし、外部音取り込み機能が効いているかをテストします。
外部音取り込みは、若干不自然な感じがしますが、自然な部類に入るかと思います。
外部取り込みがイマイチなイヤホンは、外部取り込み時「サーッ」という音が流れますが、WF-1000XM4は全くそんな事象は発生しません。
音質テスト
bad guy / Billie Eilish
Billie Eilish(ビリー・アイリッシュ)のbad guy(バッドガイ)は重低音のテストに最適です。
実際にWF-1000XM4で聞いてみます。
全体的にバランスが取れていますね。
ドンシャリ系のイヤホンだとバスドラムの音が頭に響きますが、このイヤホンはそのようにはなりません。
Blackbird / The Beatles
続いて、The BeatlesのBlackbirdを視聴します。音全体のバランスを調べるのに絶好の曲です。
ステップ音、アコースティックギター、ボーカルの声、鳥のさえずりがバランスよく聞こえます。
低音から高音までバランスよく聞こえるイヤホンです。
Patricia JANEČKOVÁ
最後に高音域のテストを行います。
Patricia JANEČKOVÁの高音域がキンキン声に聞こえないで、抑揚のある調べに聞こえたら合格のようです。
個人的には、彼女の音声がキンキン声に聞こえることはなく、高音域がクリアに聞こえる感じがしますね。
抑揚も感じられます。
SONY WF-1000XM4の音質・性能テスト結果
WF-1000XM4のテスト結果をまとめると以下の通りです。
遅延 | (5.0 / 5.0) |
定位感 | (5.0 / 5.0) |
低音周波数 | (5.0 / 5.0) |
ノイズキャンセリング性能 | (5.0 / 5.0) |
外音取り込み性能 | (4.5 / 5.0) |
音質 | (5.0 / 5.0) |
総評 | (5.0 / 5.0) |
全体的に非常にバランスの取れた完全ワイヤレスイヤホンです。
3万円以内でこれだけ完成度の高いイヤホンを購入できるのは驚きです。
SONY WF-1000XM4はこんな人におすすめ
これまでのレビューを踏まえ、WF-1000XM4をおすすめする人は以下となります。
- 音質やノイズキャンセリング性能にこだわりたい人
- バッテリー性能が高いイヤホンが欲しい人
- ワイヤレス充電対応のイヤホンが欲しい人
WF-1000XM4は高音質なコーデックであるLDACに対応しているため、音質が非常に良いです。
AirPods Proよりも音質が良いと評価されています。
ノイズキャンセリング性能もすこぶる高く、一瞬で雑音を消し去ってくれます。
バッテリー性能の高さ、ワイヤレス充電への対応など、細部に嬉しい点が多いですね。
完成度が非常に高い完全ワイヤレスイヤホンだと断言できます
SONY WF-1000XM4はこんな人にはおすすめできない
これまでのレビューを踏まえ、WF-1000XM4をおすすめできない人は以下となります。
- タッチセンサーの機能割り当てに自由度が欲しい人
- マルチポイント対応のイヤホンが欲しい人
WF-1000XM4は、タッチセンサーの機能割り当てがちょっと不便です。
外音コントロール、再生コントロール、音量コントロールのうち必要な機能だけを割り当てられないのはイマイチな点です。
また、マルチポイントに対応していないので、スマホ2台持ち、PCとスマホの同時接続を想定している人にはおすすめできません。
SONY WF-1000XM4の評判・口コミ
SONY WF-1000XM4の良い口コミ
Twitterから拾ったのWF-1000XM4の良い口コミを紹介します。
音質の良さ、ノイズキャンセリング性能の高さに関する口コミが多かったです。
AirPods Proよりも良いという口コミもありました。
wf1000xm4着弾!
— けん (@dui99kgfd) July 24, 2022
AirPods proより全然いい pic.twitter.com/K4TFmv8SAz
約3年ぶりに新しいイヤホン買いました!憧れのwf-1000xm4!めちゃくちゃ上品な音で感動✨イヤーピースは大きすぎたので小さいのを注文し直した。 pic.twitter.com/zzNRRQ1fHL
— ビッグデュオ (@zyxw6541) August 17, 2022
ワイヤレスイヤホン ”SONY WF-1000XM4”を購入しました。
— むささび (@massulettura2) July 28, 2022
ノイズキャンセリングがすごい…!
外で読書をする時に、耳栓代わりに使ったりしています。 pic.twitter.com/yd361vpvUX
SONY WF-1000XM4のイマイチな口コミ
Twitterから拾ったのWF-1000XM4のイマイチな口コミを紹介します。
イマイチな口コミは非常に少なかったですが、故障に関する口コミが若干ありました。
WF-1000XM4 完全に左側が壊れてそう。
— Tasshi of Satsuma🥷 (@tasshi820) August 21, 2022
ネット情報だとワイヤレス充電すると発熱してダメになるらしい、、、なんだそれ pic.twitter.com/fCY7Ejbo5U
愛用していたWF-1000XM4のバッテリーがすぐ切れるようになってしまいました。
— 舞都 (@Maaaaait_mono) August 10, 2022
保証期間内だったので修理に出したら、どうやら新品交換という形になったみたい。
2代目WF-1000XM4(型番を商品名にするな!)、これからよろしく! pic.twitter.com/ouFoXR4TIW
SONY WF-1000XM4のレビューまとめ
WF-1000XM4のレビューの内容をまとめると以下となります。
- 高音質なコーデック「LDAC」対応で音質が非常に良い
- 遮音性の高いイヤーピースと最高峰のノイズキャンセリング性能
- 長時間駆動のバッテリー搭載、ワイヤレス充電にも対応
- 専用アプリの機能が豊富
- タッチセンサーの機能割り当て、マルチポイント非搭載な点がイマイチ
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