ポイント
大学院から別の大学の大学院に進学するなら、研究室訪問は必須と言えます。
なぜなら、研究室訪問は、その研究室がどういった研究室なのかを知ることができるたった1つの機会だからです。
本記事では、研究室訪問で聞くべき20の質問について解説します。
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研究室訪問で聞くべき20の質問 聞かないと大学院生活損します
このページを開いた方は、研究室訪問で何を質問すればよいか悩んでいる方だと思います。
本記事では、研究室訪問で確認すべき質問事項をご紹介します。
20個の質問をご用意しましたので、必要に応じて研究室訪問で質問するようにしましょう。
質問内容はこちら。
文量が多くなっているので、適宜、目次を利用してくださいね。
- 研究テーマ
- 研究設備
- あなたを担当する准教授・助教授・助手の有無
- 研究室に在籍する学生数(博士課程含む)
- 大学院から進学した学生の有無
- メンター制度の有無
- 卒業生・修了生の進路
- 学生の投稿論文本数
- 学生の学会発表数
- 学生の海外発表の有無
- ゼミ・発表会の実施頻度
- 学生の研究室滞在時間
- コアタイムの有無
- ティーチングアシスタントの有無
- アルバイトの可否
- インターンシップ参加の可否
- 研究室(ゼミ)合宿の有無
- 大学院中退した学生の有無
- 大学院入試の過去問
- 大学で使っているテキスト
一般的な質問からあなたが知らない質問まであるかと思います。
これらを一つ一つ解説していきます。
研究質問で聞くべき20の質問の詳細と意図を解説します
研究テーマ
必ず質問するようにしましょう。
あなたが現在行っている研究に関連する研究テーマがあるのか、あなたが今後取り組みたい研究テーマが用意されているのかを確認するようにしましょう。
特にありがちなのが、研究室に所属する先生が別の大学に引き抜かれるなどして、あなたが志望している研究テーマがなくなっていることです。
現に私もこのような事象が起きました。
研究室のHPでは、志望している研究テーマが記載されているのですが、研究室に所属していたその研究の権威の先生(准教授)が、別の大学に引き抜かれていなくなっていたのです。
研究設備
その研究室が持っている実験設備やPC、解析ソフトやオフィスなど、あなたが研究を行ううえで必要な設備が整っているか確認するようにしましょう。
研究室にPCがないということはありえないかもしれませんが、注意すべきは、研究室のPCのOSの種類です。
研究室によっては、macが必須なところもありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。
windowsユーザーがmacを使うのには、慣れるのに少々時間が必要です。
それから、microsoft office使用の有無も注意が必要です。
例えば、文書を書くなら、WordではなくTeXといった具合に、研究室によって特色があります。こちらも慣れるのに時間がかかります。
あなたを担当する准教授・助教授・助手の有無
研究室に所属すると、多くの場合には、研究室の教授ではなく、准教授や助教授、助手の先生のもとに付き、研究を進めていくことになります。
教授は学生の指導をしている時間はありません。
そこで、あなたを担当してくれる先生を確認する必要があります。
例えば、土日祝日だろうが研究室に来るべきと考えている先生であれば、その先生の意向に沿わなければならないでしょう。
研究室訪問で、担当してくれるであろう先生とも実際に会って話してみるとよいです。
人柄や研究への向き合い方などを知ることができるでしょう。
研究室に在籍する学生数(博士課程含む)
研究室の学生=研究室の人気ともいえます。
学生の人気は、先生の性格に難があるということや、その研究室が辛いということのパラメーターになります。
研究で鬱になって、研究室に来れず、大学院を中退をするというパターンは最近多いですよね。
こういった事態に陥らないように、研究室の学生数を確認するようにしましょう。
学生数が多いと研究室にも活気があり、楽しい研究室生活になりますよ。
また、博士課程の学生の有無についても確認しておくようにしましょう。
先生には話しづらい初歩的な研究の話も、博士課程の先輩には話しかけやすいですね。
大学院から進学した学生の有無
その研究室にこれまで別の大学からの進学者の実績がないと、あなたがどういったことで困っているか理解されにくいでしょう。
その大学からプロパーで大学院に進学している人にとっては当たり前のことでも、他大学からの進学者には分からないことが多いです。
別の大学院、研究室に慣れるまでには時間がかかりますので、過去に同様の実績があれば、周りからの理解も早いでしょう。
私の場合、1学年上の先輩に、他大学からの進学者がおり、その先輩に大学院、研究室のいろはを学ぶことができました。
メンター制度の有無
メンター制度とは、上級の学生(主に修士2年)が、下級の学生(学部4年生)の研究を指導する制度です。
ただ、大学院から進学する場合には、修士1年といえど、学部4年生と同様にその研究室のことが全く分かりませんよね。
メンター制度があれば、プライドを捨てて、学部4年制と同様に指導を受けてみると良いでしょう。
卒業生・修了生の進路
研究室の卒業生・修了生の進路は、その研究室の教授の推薦かもしれません。
その研究室の先輩がどういった企業に就職しているかを確認するようにしましょう。
また、推薦でなくとも、志望している企業に先輩が就職していればOB訪問もスムーズに進めることができるでしょうし、確認しておくことに損はありませんね。
学生の投稿論文本数
その研究室の学生が修了までに大体何本くらい論文を投稿しているかを確認することで、あなたがその研究室に入ることでどれくらいの論文を書くことができるかイメージすることができます。
論文を多く書く事は、奨学金の免除の「特に優れた業績」にも繋がります。
奨学金免除の方法を記事にしていますので、参考にしてみてください。
【大学院生必見】奨学金105万円免除になった方法公開【記載例有】
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また、論文の投稿数は、その研究室のレベルを把握することができます。
学生の学会発表数
こちらは、論文投稿数と同様です。
あなたが奨学金を借りる場合には、学会発表も要旨などを提出するならば業績にカウントすることができますので、確認するようにしましょう。
また、その研究室のレベルを把握することができますね。
学生の海外発表の有無
海外旅行が好きな学生も多いと思います。
海外での学会発表に毎年参加している研究室であれば、毎年旅行に行くも同然ですので、ぜひ確認するようにしましょう。
ゼミ・発表会の実施頻度
ゼミや発表会の所属が多く、週1回順番が回ってくるような研究室はNGです。
こうした発表準備には非常に時間がかかります。
発表準備にばかり時間をかけて本来の研究自体が進まないなんてことはあってはなりません。
私の研究室はおよそ1ヶ月に1回でしたが、かなりの負担になっていました。
こうした観点で、その研究室の学生は、何個のゼミや発表会に参加する必要があるのか確認しておくと良いです。
学生の研究室滞在時間
研究室によっては研究室に住み込むなんてことも珍しくありません。
所属している学生が1日どのくらい研究室にいるのか確認しておけば、こうしたブラック研究室に入らずに済みますね。
私も、睡眠以外はほとんど研究室にいましたが、今となっては、他に時間を割いても良かったのでは?と思います。
コアタイムの有無
コアタイムとは、その研究室の学生が、何時から何時までは研究室にいなければならないというルールです。
これは研究室によって変わります。
あなたの大学院生活の基盤になりますので、コアタイムは必ず確認しましょう。
私が所属していた研究室ではこうしたルールがなかったために、完全に昼夜逆転の生活を送っていました。笑
ティーチングアシスタントの有無
ティーチングアシストとは、その研究室の先生が担当している授業の補助をするもので、アルバイトのようなものです。
具体的には、授業の準備や授業中の補助、課題の採点が主な仕事です。
このティーチングアシストは、担当することでお金がもらえるだけでなく、奨学金免除の「特に優れた業績」として書くことができますので、奨学金を借りる予定のある方はぜひ確認するようにしましょう。
アルバイトの可否
あなたが学生生活の生計を立てるために、アルバイトが必須なのであれば、必ず確認しましょう。
研究室によっては、アルバイトを認めない研究室もあります。
インターンシップ参加の可否
あなたが修士修了後に就職することを志望している場合には、修士1年の夏や冬には、インターンシップに参加するべきです。
インターンシップに参加することで、希望する企業に入りやすくなることもあります。
一方で、インターンシップに参加すると、長期間研究室を不在にすることになりますので、事前に長期不在を許容できるか確認しておくと良いでしょう。
研究室(ゼミ)合宿の有無
研究室によっては、合宿があります。
中には、他大学と合同で実施するものもあります。
合宿は、研究室のメンバー同士の仲を深めることができるので、是非参加すべきです。
こうした合宿があるかは、研究室訪問で確認しておくと良いでしょう。
大学院中退した学生の有無
研究室によっては、研究が嫌で鬱になり、研究室に来れなくなる人も少なくありません。
私の周りにもこうした人がいて、そのほとんどは大学院を中退していました。
こうしたブラック研究室に入ってしまうと、あなたもせっかく入った大学院を中退してしまう可能性があります。
こうならないように、研究室訪問の段階で、過去に中退した学生の有無を確認するようにしましょう。
大学院入試の過去問
大学院入試には、過去問が必須です。
一方で、大学のホームページに公開されている過去問は限定されていることが多いです。
例えば、3年分や5年分といった限定期間で公開されている大学も少なくありません。
ところが、研究室には長期間過去問が蓄積されていることがあります。
大学で使っているテキスト
大学院入試に過去問は必須ですが、有益なテキストも必須です。
ここでいうテキストとは、その大学の授業で実際に使っているテキストを指します。
大学院の試験によっては、その大学の授業で用いているテキストから出題しているものも少なくありません。
過去問の有無と一緒に、その大学で使っているテキストも身近な学生に確認しましょう。
まとめ
本記事では、研究室訪問で確認すべき20の質問を紹介しました。
- 研究テーマ
- 研究設備
- あなたを担当する准教授・助教授・助手の有無
- 研究室に在籍する学生数(博士課程含む)
- 大学院から進学した学生の有無
- メンター制度の有無
- 卒業生・修了生の進路
- 学生の投稿論文本数
- 学生の学会発表数
- 学生の海外発表の有無
- ゼミ・発表会の実施頻度
- 学生の研究室滞在時間
- コアタイムの有無
- ティーチングアシスタントの有無
- アルバイトの可否
- インターンシップ参加の可否
- 研究室(ゼミ)合宿の有無
- 大学院中退した学生の有無
- 大学院入試の過去問
- 大学で使っているテキスト
あなたが研究室訪問の際に聞きたい質問があれば、是非参考にしてください。
研究室訪問は、その研究室を知ることができる貴重な機会です。
ココがおすすめ
管理人が経験した研究室訪問に関する情報の全ては以下の記事にまとめています。
【研究室訪問の全て】メール, 質問内容, オンライン面談, 服装 気になる悩みを解決します
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